「全社員人事部所属」という事例

Posted on 3月 13th, 2015 | post in 人事労務 |「全社員人事部所属」という事例 はコメントを受け付けていません

社員

人事部とはどういうところか

会社を経営するためには色々な業務を行う必要があります。
普通はそれぞれの業務を役割分担して、それぞれに担当者を配置することが多いです。
こうすることによって、効率的に業務を遂行することができます。

どのような会社であっても必ず必要とされるのが人事部です。
人事というのは会社の人材に関するさまざまな業務を担当することです。
人材採用や教育研修、人事制度を策定したり、人材配置や昇進昇格の決定といった仕事もあります。

人事部の仕事というのは直接利益を生み出すものではありませんが、会社が成長していくためには必要不可欠な存在となっています。
起業が円滑に活動をしていき、大きな利益を上げていくためには人事部の役割は非常に重要なのです。
将来にわたって起業が成長を続けていくためには人事部の仕事はとても大切です。

人事部の仕事として最も重要なものは人材採用です。
会社に新しく入ることになる人材を面接試験や筆記試験などを通して採用していくことになります。
どのような採用活動を進めていくのかを決めるのは人事部の役割となります。

ただし、小さな会社の場合には特別に人事部という部門を設けるのではなくて、経営者が人事に関する仕事を行うケースが多いです。
あるいは別の部門と統合して、総合的に仕事を進めていくこともあります。
人事の仕事というのは会社の将来を決定してしまうかもしれない大事なもののため、とても責任が大きいです。

こちらのサイトでは人事部の役割について解説されています。
こうして見てみると、以下に人事部が重要な仕事をこなしているかが分かるでしょう。
>>人事部に求められる役割|NTTLS

よくドラマや映画で人事部へ異動することを厭うような元営業マンが登場するといったシーンが見かけられますが、本来経営の根幹を担う部分にもリンクする部署です。
間違っても社内で軽視されるようなことがない部署だということは肝に銘じておくべきでしょう。

全社員人事部所属の会社がある

会社経営の際にどのような組織づくりをするのかには決まりがありません。
どのような経営をしたとしても問題ないのです。
カヤックという会社では何と全社員人事部所属を実現させています。

正社員と契約社員が200名近くいるのですが、この人達が全て人事部に所属しています。
元々、カヤックでは色々な仕事を兼任することが伝統となっており、その延長線上として人事部をみんなが兼任することになりました。
これによって、社員一同が会社をより良いものにするために人事に働きかけることが可能となります。

人事としての仕事をする責任があるため、自分とは関係の浅い分野に関しても興味を持たなければいけません。
社内の色々な部門の人達とコミュニケーションをすることが求められます。
これによって、カヤックは会社全体にとって良い影響をもたらすことに成功しました。

社員が全員で一つの目標に向かって働くという意識を持たせることができたのです。
ユニークな制度として、いきなり最終面接に人材を招待するラストパスという権利を社員は保持しています。
自分の権限によって、優秀な人材を会社へ誘導できるのです。

社員への評価はすべて公開されているため、たとえば代表取締役への評価を新卒社員が書き込むことも可能です。
このような全社員人事部所属のシステムは賛否両論はありますが、新しい試みとして注目されています。

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