リーダーシップのある人材を育成するには

Posted on 9月 30th, 2016 | post in 人事労務 |リーダーシップのある人材を育成するには はコメントを受け付けていません

リーダーになれる人間を育てる

リーダーと聞くと、どんな人物をイメージするでしょうか。
賢い人、仕事ができる人、上司や先輩からの評価が高い人など、色々と浮かぶかもしれません。
ところが実際のリーダーを見てみると、必ずしもこういった人かと言えば、そうとは限らないのです。

リーダーの条件として、行動力、志や強い想い、思考力や発想力といったものが挙げられますが、何より大切なのが「人たらし」であることです。
特に、変革を起こすことができるリーダーには、人たらしとしての能力が必要不可欠と言っても良いでしょう。
そう簡単にそんな人材は見つかりませんし、育てるのも非常に難しいと言えます。

リーダーとして目覚める時、どのようなケースが多いのでしょう。
最初からリーダーとしての才能を持って生まれてくるのでしょうか。
それとも、少しずつリーダーとして育っていくのでしょうか。
実は、どちらも違います。
多くの場合、短期間で急にポテンシャルが開花し、いきなりリーダーとして踏み出していくのです。

どうすればリーダーとして目覚めるのか

リーダーとして目覚める時、多くが短期間で変わっていくのだとしたら、どうすればそのような状況を作り出せるのでしょう。
周囲ができることは、その人の持つポテンシャルが花開くように誘導し、そこへ一気にエネルギーを注ぐことです。
具体的に言えば、その人の固定概念を壊し、その人が持つ自分で燃える情熱の核となるものを再発見させてあげ、短期間での成功体験を積ませてあげる、ということになります。
これを同時に実現できるようなシチュエーションを作る、というのが大切です。
このうち、最も重要なのが固定概念を壊すことでしょう。

組織が求めていることに応えて成果を出し、それに対する評価を受けるということに慣れていると、無意識に自分のことも既にある枠組みの中だけで定義してしまい、本来持っているはずの熱量に気付けなくなってしまいます。
だからこそ、かなり重い責任を負わせたり、かなり高いハードルにチャレンジさせたり、また全然違った枠組みや環境の中に置いてみたりして、日常から引き離すわけです。
こうして短い期間で強く圧をかけられ、揺さぶられることで一気にその人の持っていたリーダーとしての素質が目覚めるのです。
しかし、こういった仕掛けを施しさえすれば、勝手にリーダーとして目覚めるかというと、そういうことでもありません。

短期間でリーダーとして目覚めた人に、何故そのような変化が起きたと思うかと質問すると、必ずといって良いほど返ってくるのが「自分にポテンシャルがあるということを強く信じてくれていた人がいたから」という答えです。
もしかしたら、リーダーを育てるのに最も重要なのは、経営者や人事部の人間が社員を心の底から信じる、ということなのかもしれません。

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